勝手口の防犯対策9選!狙われる理由や侵入手口をわかりやすく解説


自宅の防犯対策を考えるとき、玄関の施錠は気にしていても勝手口はつい油断していませんか?勝手口は多くの家庭で見過ごされがちな、空き巣犯に狙われやすい侵入口のひとつです。
この記事では、勝手口が狙われる理由や今日から自分でできる防犯対策、本格的なリフォームまで詳しく解説します。自宅の弱点を理解し、適切な対策で暮らしを守りましょう。
目次
1、勝手口が狙われる3つの理由と主な侵入手口
勝手口が空き巣犯の被害に遭いやすいのは、下記のような弱点があるからです。具体的な手口とあわせて見ていきましょう。
- 鍵の閉め忘れが多いから
- 塀や植木などで死角になりやすいから
- 玄関よりドアや鍵が簡易的な作りだから
鍵の閉め忘れが多いから
「ちょっとゴミを出しに行くだけ」といって鍵を閉めない・閉め忘れる日常の油断が、空き巣犯にとって最大のチャンスになります。
鍵のかかっていない家を狙う「無締り(むじまり)」という手口は、侵入に特別な技術がいりません。警察庁の令和6年の調査によると、侵入窃盗の手口で最も多いのが無締りでした。

出典:警察庁「手口で見る侵入犯罪の脅威」
ほんのわずかな気の緩みが、空き巣犯に絶好の機会を与えてしまうと知っておきましょう。
塀や植木などで死角になりやすいから
勝手口は建物の裏手や側面に設置されることが多く、死角になりやすい場所です。
給湯器や生い茂った植木などで道路や隣家からの視線が遮られるため、下記のように大胆な手口の標的になる傾向にあります。
- こじ開け(バールでドアをこじ開ける)
- ガラス破り(ハンマーでガラスを割る)
自宅の勝手口が外部からどう見えているか、注意して見てみましょう。
玄関よりドアや鍵が簡易的な作りだから
勝手口は玄関より防犯性が低く、簡易的な作りのドアや鍵が使われています。玄関ドアにはコストをかけても、人目につきにくい勝手口は旧式のギザギザした鍵のままのケースは少なくありません。
セキュリティの弱さを突かれて、次のような手口に遭う恐れがあります。
- ピッキング(特殊工具を鍵穴に入れて開ける)
- サムターン回し(ドアのガラスを割られ、工具を差し入れて内側のつまみを回す)
そのため、勝手口の設備そのものの強度を見直すことも重要な防犯対策です。


2、【DIY編】勝手口の防犯対策5選|費用を抑えて今日からできる!
「勝手口の危険性はわかったけど、大がかりな工事は難しい…」と悩む方に向けて、賃貸でもできる防犯対策を5つ紹介します。
- 基本対策:補助錠を追加して侵入時間を稼ぐ
- サムターン回し対策:サムターンカバーを設置する
- こじ開け対策:ガードプレートでドアの隙間を塞ぐ
- 侵入を躊躇させる:センサーライトを設置する
- ガラス破り対策:防犯フィルムを貼り付ける
基本対策:補助錠を追加して侵入時間を稼ぐ
鍵が2つあれば解錠の手間や時間が2倍になり、侵入を断念させやすくなります。実際に警察庁の「住まいる防犯110番」によれば、侵入に5分かかると約7割の侵入者が犯行を諦めることがわかりました。

出典:警察庁「侵入者プロファイリング~心理と行動③」
近年は、配線や工事不要で簡単に後付けできるスマートロックもあります。たとえば「SwitchBot ドアロックセット」は、オートロック機能で日々の閉め忘れを防げる製品です。指紋認証でも解錠できるため、ゴミ出しなどのちょっとした出入りの際に鍵を持ち出す煩わしさもありません。


口コミ
「施錠、解錠したらスマホに通知が来るし、とても安心していられる。
鍵を閉め忘れたかも?など心配ご無用。
スマホから確認して閉まってなければ閉めるだけ。と言うか、3秒後には自動で閉まるようにしてるから間違いなく閉まってる。
子供に鍵を持たせるのは紛失などを考えたら心配だし、子供が鍵を忘れて遊びに行っても指紋で一発解錠してくれる。
今では家族全員、鍵を持って出ることが無くなった。」
ワンドア・ツーロックは侵入を困難にするだけでなく、日々の利便性や安心感も高めてくれる対策です。一人暮らしやDIY初心者の方にもおすすめの方法なので、ぜひ以下から商品の詳細をご覧ください。
サムターン回し対策:サムターンカバーを設置する
ドアに穴を開けたりガラスを割ったりして内側の鍵を開ける「サムターン回し」には、サムターンカバーの設置が有効です。
サムターンとは、ドアの内側にある施錠用のつまみです。その上から物理的にカバーを被せると、外側から工具を差し込まれてもつまみを操作できなくなります。
サムターンカバーは強力な両面テープで貼り付けるだけで、設置できる商品がほとんどです。コストパフォーマンスも良い防犯グッズなので、取り入れてみましょう。
こじ開け対策:ガードプレートでドアの隙間を塞ぐ
バールなどを使った強引な「こじ開け」の対策には、ガードプレートを設置するのがいいでしょう。
ガードプレートとは、ドアとドア枠の隙間(かんぬき部分)を覆うための金属製の板です。ガードプレートでバールなどを差し込む隙間そのものをなくすことで、てこの原理を使った手口を物理的に防げます。
製品の多くはドライバー1本でドアの外側に取り付けられるので、手軽にドアの強度を高めやすいのがメリットです。
侵入を躊躇させる:センサーライトを設置する
空き巣犯に犯行そのものを躊躇させるなら、センサーライトの設置もひとつの手です。勝手口に人が近づくと自動で照らし出すセンサーライトは、犯人を驚かせつつ周囲にその存在を知らせる効果があります。
さらに防犯性を高めたいなら、センサーライト付き防犯カメラの導入がおすすめです。「SwitchBot 屋外カメラ3MP」は壁に穴を開けずに設置でき、夜間に人を検知すると自動でライトが点灯します。


また、不審者がカメラを取り外そうとすると大音量の警報で威嚇し、犯行を未然に防ぎます。
口コミ
「防犯意識が高まり購入しました。画質もとても綺麗です。SDカードを使って確認も簡単ですし、警報音も遠隔で鳴らせるところ、ライトも付けられるところ、たくさんの機能に感心しました!カメラがあれば抑止力にもなりますし、買ってよかったものの一つです。」
光による威嚇と監視の目を組み合わせることで、犯行を思いとどまらせる効果が期待できます。「センサーライトだけでは不安」という方は、ぜひ以下から商品の詳細をチェックしてみてください。
ガラス破り対策:防犯フィルムを貼り付ける
勝手口のドアにあるガラス部分を狙った「ガラス破り」には、市販の防犯フィルムを貼るのが有効です。防犯フィルムはガラス自体を割れなくするのではなく、割れた破片を飛散させず、突き破りにくくするグッズです。
空き巣犯はガラスを数秒で小さく割り、そこから手を入れて鍵を開けようとします。しかし、防犯フィルムがあると叩き続けなければならないため、気づかれる可能性を恐れて諦めやすくなるでしょう。
なお、空き巣に狙われている家には前兆があります。以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
空き巣に狙われる前兆があったらすぐに対策!空き巣が嫌がる家づくりのコツを紹介
3、【リフォーム編】勝手口の防犯対策4選
DIYでの対策だけでは不安な方や、持ち家で根本から問題を解決したい方は、リフォームも検討してみましょう。ここでは、リフォームによる効果的な防犯対策を4つ紹介します。
- こじ開け・焼き破り対策:防犯性能が高いドアに交換する
- ピッキング対策:ピッキングに強い鍵に交換する
- ガラス破り対策:防犯ガラスに交換して強度を高める
- ガラス破り対策:面格子を取り付けて物理的にガードする
こじ開け・焼き破り対策:防犯性能が高いドアに交換する
バールによる「こじ開け」やライターで溶かす「焼き破り」といった破壊行為への対策は、防犯性能が高いドアに交換することです。勝手口のドアの材質の弱さや隙間の多さなどを解決し、さまざまな侵入手口を防ぎやすくなります。
たとえば、次のようなドアが一例です。
- ドアの内部に鋼板が入っている製品(バールでのこじ開けに強い)
- 樹脂部品が少ない、耐熱性の高い材質(焼き破り対策になる)
ドアの交換には費用がかかりますが、それに見合うだけの安心感と防犯性能を手に入れられるでしょう。
ピッキング対策:ピッキングに強い鍵に交換する
ピッキングに対抗するには、構造が複雑な鍵にする必要があります。旧式の簡易な鍵では、プロの手にかかると数分で解錠されかねません。
ピッキングに強い鍵は、鍵の表面に多数の小さなくぼみがある「ディンプルキー」が代表例です。内部のピン構造が複雑でピッキングに時間がかかるので、空き巣犯が侵入を諦める効果が期待できます。
鍵部分のみの交換なので、ドア全体を替えるより費用を抑えられるのもメリットです。
ガラス破り対策:防犯ガラスに交換して強度を高める
勝手口のドアのガラス破りに備えるなら、強度が高い防犯ガラスに交換しましょう。
防犯ガラスは、2枚のガラスの間に強靭な特殊フィルムが挟まれた「合わせガラス」の構造になっています。この構造により、ハンマーで強く叩かれても、ガラスはクモの巣状にひび割れるだけで簡単に貫通しません。

出典:警察庁「防犯性能の高い建物部品の紹介」
DIYの防犯フィルムに不安がある方は、防犯ガラスを検討してみましょう。
ガラス破り対策:面格子を取り付けて物理的にガードする
面格子はガラスの外側に金属製の格子を取り付ける、物理的な防犯対策です。万が一ガラスを破壊されても、外側にある金属製の格子が頑丈な壁となって空き巣犯の侵入を阻みます。

出典:警察庁「防犯性能の高い建物部品の紹介」
また、面格子があるだけで、「この家は防犯意識が高い」「侵入に手間がかかりそうだ」と空き巣犯に印象づけられるのもメリットです。近年はデザイン性の高い面格子も出ているので、選択肢のひとつにしてみてください。
4、勝手口の防犯リフォームを依頼する業者の選び方
勝手口の防犯リフォームで後悔しないためには、信頼できる業者選びが不可欠です。選び方を間違えると、期待した防犯効果が得られなかったり、不当に高い費用を請求されたりするリスクがあります。
リフォーム業者を選ぶ際は、以下の3つを実施しましょう。
- 複数の業者から見積もりを取って、費用や対応内容を比較する
- 業者のウェブサイトなどで、施工実績や口コミを確認する
- 工事後の保証やアフターフォローが充実しているかを確認する
とくに見積書は専門用語が多いので、理解しやすい言葉で説明してくれる業者だと安心です。
5、勝手口の防犯対策に関するよくある質問(FAQ)
最後に、勝手口の防犯対策に関するよくある質問を紹介します。
- 勝手口に防犯シャッターを設置したほうがいい?
- 勝手口のドアチェーンは防犯対策になる?
- 勝手口に防犯ブザーをつけると効果はある?
勝手口に防犯シャッターを設置したほうがいい?
防犯シャッターによって勝手口の防犯性がより高まるので、設置がおすすめです。防犯シャッターはドアを完全に覆うため、ピッキングやガラス破りなどの侵入手口を防ぎやすくなります。
後付けも可能なので、就寝時や長期間の不在時に防犯性を高めたい方は検討してみてください。
勝手口のドアチェーンは防犯対策になる?
勝手口のドアチェーンは、防犯対策として不十分です。工具を使えば簡単に切断されてしまうため、強引な侵入を防げません。
ドアチェーンだけに頼らず、サムターンカバーや補助錠などと併用するのがいいでしょう。
勝手口に防犯ブザーをつけると効果はある?
勝手口に防犯ブザーを設置するのも、有効な対策のひとつです。
ドアの開閉や振動を検知して鳴るブザーなら、空き巣犯を威嚇して周囲に異常を知らせることができます。大音量で鳴るものだとより効果的です。


6、勝手口の防犯対策を強化して安全性を高めよう
本記事では、勝手口が狙われる理由や自分でできるDIY対策、本格的なリフォームまで幅広い防犯対策を紹介しました。
勝手口は、多くの住宅で見過ごされがちな防犯上の弱点です。しかし、正しい知識をもって対策を講じることで、安全性を向上させやすくなります。
もし補助錠やセンサーライトといった手軽な対策から試したいなら、工事不要ですぐに使えるSwitchBotの製品がおすすめです。
たとえば「SwitchBot 屋外カメラ3MP」なら、監視したいエリアに空き巣犯が立ち入ると、スマートフォンで通知を受け取れます。すぐに警察に通報するなど行動を起こしやすくなるので、共働きや外出の多いご家庭にもおすすめです。


また、キッチンや洗面所の勝手口からよく出入りする場合は、「SwitchBot ドアロックセット」が便利です。ホテルのように自動で鍵が閉まるので、ポケットから鍵を取り出す手間がありません


大切なご自宅と家族の安全な暮らしを守るためにも、ぜひ以下から製品の詳細をご覧ください。
SwitchBot ドアロックセットの詳細はこちら
SwitchBot 屋外カメラ3MPの詳細はこちら