【2025~2026年冬】加湿器を置く場所はどこがおすすめ?部屋ごとのベストポジションや置く場所がないときの対処法

乾燥して喉が痛くなりやすい冬に、新しく加湿器を置きたいと考えていませんか?
しかし、「どこに置くのが良いかわからない」「置く場所がない」とお悩みの人もいるはずです。
そこでこの記事では、加湿器のベストポジションを部屋の種類や目的ごとにわかりやすく解説します。おすすめの高さや置く場所がないときの対処法も紹介しているので、製品購入に合わせてチェックしてみてください。
目次
1、加湿器の効果は置く場所によって変わります!
加湿器は、置く場所によって湿度の広がり方や使い心地が変わるとご存じでしょうか。
一般的には、床より少し高い位置(約50cm前後)に置くと、空気の循環に乗りやすく湿潤効果を期待できると言われています。また、部屋の中央方向へ向けると湿度が部屋の一部に偏りにくく、乾燥を感じにくい空間づくりに役立つのが特徴です。
| 置き方 | 湿度効率 | デメリット | 適正度 |
|---|---|---|---|
| 床置き(壁際) | ★☆☆☆☆ | 結露・空気流動弱い | × |
| 床中央付近 | ★★☆☆☆ | つまずきやすい | △ |
| 机・棚の上(50〜100cm程度) | ★★★★☆ | 電源位置調整が必要 | ◎ |
| 部屋中央に向けて配置 | ★★★★★ | 見た目の存在感あり | ◎ |
すなわち、今年の冬に加湿器を設置する方は、置き場所の工夫が、快適な部屋づくりにつながります。なんとなく床に置こうと考えていた方、部屋の隅に置いていた方は、本記事で紹介する正しい置き場所を把握しておきましょう。
2、大前提|加湿器を置いてはいけない場所
加湿器は、置き場所を間違えると、カビの発生、家電の故障、湿度ムラなどにつながります。
まずは避けるべき場所を理解し、安全かつ効率よく加湿できる環境を整えることが重要です。ここでは、加湿器設置の大前提として、置いてはいけない場所を紹介します。
加湿器を床置きするのは基本ダメ
加湿器を床に直接置くと、湿気が低い位置に溜まりやすく、部屋全体に行き渡りにくくなるため、なるべく設置を避けるようにしましょう。
また、床材の種類によっては長時間の湿気で膨張・変色・傷みが発生する可能性もあります。さらに小さなお子さんやペットがいる家庭では、湿気や結露により床材に発生するカビでアレルギー性疾患を発症するリスクがあるほか、倒して水漏れや故障につながるリスクもあるため、安全面でも床置きは推奨されません。
参考:J-Stage「住宅における結露・カビの発生要因に関する調査研究」
基本的には、床から50cm以上の高さの場所に置くのが理想とされています。
家電等の近くは漏電・故障の危険あり
加湿器の蒸気や水滴が家電に触れると、内部に湿気が入り込み次のようなトラブルの原因になる場合があります
- 故障
- サビ
- 動作不良
特にテレビ・パソコン・ルーター・オーディオ機器などの精密機器は湿気に弱く、漏電リスクもゼロではありません。特に、コンセント付近は水滴が落ちるだけで感電の危険性があります。
実際、家電メーカーでも次のようにFAQが整理されています。
電磁調理器やスピーカーの近くなど、磁気の多いところには置かないでください。
正常に作動しないことがあります。
引用:三菱重工サーマルシステムズ「加湿器はどこへ置くのが効率的?(エアコンとの位置関係など)」
安全のためにも、加湿器を置く場所は、家電から最低50cm〜1m以上離して設置するのがおすすめです。
窓際や壁際は結露やカビのリスクあり
窓や壁は外気との温度差が大きく、湿気が当たると結露が発生しやすいため、加湿器の設置場所としておすすめできません。
冬場は特に冷たい面に水滴が付着し、そのまま放置するとカビや黒ずみ、サッシの腐食の原因になることがあります。実際、大阪市立環境科学研究所が実施した研究によると、夏場よりも加湿器を使う頻度の高い冬場のほうが、結露によるカビの数が多くなりやすいとわかっています。
出典:J-Stage「サッシ窓の結露とカビ汚染の現状」

また、壁紙や木製家具が湿気を吸収し、剥がれや変形につながるかもしれません。見た目だけでなく建物や家具の寿命にも影響するため、壁から20〜30cm以上離すのが安心です。
エアコンの真下に置くと湿度検知が困難になる
エアコンの風が直接当たる位置に湿度センサー付きの加湿器を置くと、センサーが正確に働かず、必要以上に湿度が上がったり、逆に加湿不足になったりする場合があります。
たとえば、エアコンの吹き出し口は風による空気循環が大きいため、湿気が低くなりやすいのが特徴です。そのため、その場所に湿度センサー付きの加湿器を置いても、センサーが「湿度が低い」と判断し、十分な加湿を行ってくれません。
そのため、センサーを用いて効率よく加湿したい場合は、風が直接当たらない位置やエアコンから離れた場所が適しています。
3、加湿器は選ぶ種類で最適な置き場所が変わる
加湿器は、以下の種類によって水蒸気の性質や拡散の仕方が異なるため、置き場所も変える必要があります。
- 超音波式
- スチーム式
- 気化式
- ハイブリッド式


特に、ミストが落ちやすいタイプは、期待される湿潤効果が部屋の下側に溜まりやすいため注意が必要です。ここでは、代表的な方式ごとの適した置き場所の違いを解説します
「超音波式」はミストが重いため高さが必要になる
超音波式加湿器は、超音波の振動を利用し、目に見える細かいミストを噴射する形式の加湿器です。
空気中に自然に拡散させて加湿できる仕組みですが、粒子が比較的重く、床や家具の表面に落ちやすい傾向があります。そのため、床置きの場合は水滴跡や白いカルキ汚れが発生するケースがある点に注意してください。
○お手入れで浸水して発火した事故
「対象となる加湿方式:スチーム式、超音波式、ハイブリッドタイプ」
【事例5】
超音波式加湿器の電源を入れたところ、加湿器を焼損する火災が発生した。
→使用者が加湿器の送風口に水をかけるなど本体ごと洗浄したため、電源基板に浸水してショートし、発火に至ったものと考えられます。なお、取扱説明書には、「当該製品を水に浸したり、丸洗いしない。底 部の電気部に水が入ると、ショートや故障の原因になる。」旨、記載されています。
引用:製品評価技術基盤機構『Vol.421 1月24日号 「加湿器の事故」』
超音波式を利用して効率的に加湿するためには、テーブルや棚の上など床から50cm〜1m程度の高さに置くのが適しています。また、壁に向けず、部屋の中央方向へミストを向けると効果的です。

「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式」は比較的置き場所の自由度が高い
スチーム式や気化式加湿器、ハイブリッド式は、蒸気や湿った空気を自然に拡散させる方式の加湿器です。
床置きでも湿気が偏りにくいことから、設置場所の自由度を高めやすいのが魅力です。特に気化式は熱を使わないため、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安全性が高いとされています。(逆に熱を発生させるスチーム式は、以下のように火傷といった事故事例が報告されています)
【事例1】
スチーム式加湿機能付き空気清浄機を使用中、幼児(1歳)が蒸気口で、左手に植皮手術を要する重度のやけどを負った。
→保護者がスチーム式加湿機能付き空気清浄機を乳児の手の届くところに設置していたため、目を離した際に乳児が蒸気吹出口に触れてしまい、 やけどを負ったものと考えられます。なお、取扱説明書及び本体の蒸気吹出口付近には、「蒸気口に手や顔を近づけない、やけどのおそれがある。幼児の手の届く範囲では使用しない。」旨、記載されています。
引用:製品評価技術基盤機構『Vol.421 1月24日号 「加湿器の事故」』
ただし、どの方式でも壁際・窓際・家電近くは避ける必要があります。理想は、風が緩やかに流れる場所、かつ生活動線を邪魔しない位置です。
なお、安全性が高く置く場所の制限が少ない加湿器をお求めなら、SwitchBotの「気化式加湿器」が最適です。21畳のリビングをムラなく加湿でき、空焚き防止機能や転倒時の緊急OFF機能、ほかにもいたずら防止のチャイルドロック機能が搭載されているため、安全を第一に考えたい方は以下のリンクをチェックしてみてください。


SwitchBot気化式加湿器の口コミ・評判
私は、寝室で利用。オイルヒーターで室温を20℃で保ちながら、温湿度計計と連動させた気化式加湿器で、部屋の相対湿度を常時40%~50%で過ごせるように設定。心地よい空間を確保できています。睡眠の質が良くなったのに加え、真冬とは、思えない室内環境に大満足です。
引用:SwitchBot公式サイトより
温湿度計が有れば、1%単位で設定できるのが素晴らしい。
毎日、水を変えれば、カビも発生しなそう。
引用:SwitchBot公式サイトより
4、部屋・目的別|加湿器を置くおすすめの場所
加湿器は「どの部屋で使うか」によって置き場所の正解が変わります。これは、リビング・寝室・オフィスなど、空間の広さや人の動き、家具配置によって湿度の拡散方法が異なるためです。
まずは使用目的と環境を整理し、最適なポジションに設置することが大切です。ここでは、よく使う2つの空間を例に、ベストな置き場所の考え方を紹介します。
リビング・オフィスに置く場合
広い空間や人が集まる場所では、部屋の中心に向けて置くことがポイントです。
壁際や家具の影に隠れる位置だと湿気が行き渡りにくく、乾燥したままのエリアが残ります。対して、テーブル・キャビネット・ワゴンなど、床から50cm以上の高さに置くと、空気の循環に乗りやすく効率的です。
また、人が座る位置(ソファやデスク)の近くに置くことで体感湿度が上がりやすく、乾燥対策や喉のケアにも役立ちます。

寝室に置く場合
寝室の場合は、ベッドのすぐ横より50~100cm程度の距離を空けて置くのが理想です。
近すぎると顔や枕が湿気を過剰に吸い、結露や布団の湿りにつながることがあります。また、寝ている間は体感湿度が変化しやすいため、風が直接当たらない位置に置くことも大切です。
サイドテーブルやチェストの上など、高さが確保できる位置で、空気の流れが妨げられない場所が適しています。
👉また、寝室に加湿器を置きたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
加湿器を寝室に設置したい!静かでカビないお手入れ簡単なおすすめ製品5選
5、加湿器は置く場所だけでなく製品選びも重要
加湿器は「どこに置くか」だけでなく、どの製品を選ぶかによって加湿効率・安全性・使い勝手が大きく変わります。なぜなら、利用する製品によって次のような違いがあるためです。
- 方式によって適した置き場所が異なる
- 部屋の広さに合わないと加湿が偏る
- メンテナンス性で衛生状態が大きく変わる
- 安全性(熱・ミスト・電源設置)が異なる
- 稼働音や電気代が使用環境に影響する
同じ置き場所でも、加湿方式やタンク容量、設置スペースに合っていない機種だと加湿不足や逆に過加湿になることがあります。また、メンテナンスのしやすさやフィルター交換頻度も、利用環境やライフスタイルによって最適な選択が異なるのが特徴です。
特に冬は乾燥が続きやすく、加湿器を長時間使うケースが多いため、置き場所と製品の相性を考えて加湿器を選びましょう。
また、製品を選ぶ際に「広めの空間を効率よく加湿したい」「電気代は抑えたい」「衛生面が気になる」と考える方は、SwitchBotの「気化式加湿器」が最適です。
最大750ml/h加湿・21畳対応で、静音18dB以下の快適設計。さらに消費電力は約15Wと省エネであるほか、抗菌技術搭載の加湿器なので、長時間使う家庭でも負担になりにくいのが魅力です。スマホ操作で湿度管理できることも含め、加湿器管理の手軽さを重視したい方は以下のリンクをチェックしてみてください。
👉あわせて、おしゃれな加湿器を比較したい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
おしゃれな加湿器10選!北欧デザインやアロマ機能のある冬に欠かせないおすすめブランドを紹介
6、加湿器の効果を高める置き方
加湿器は、湿度や空気の流れの影響を受けやすく、「ただ置くだけ」では効果が十分に発揮されないことがあります。
そこでここでは、置き場所の微調整で効果を高めるポイントを紹介します。
今お使いの加湿器でも実践できる方法なので、ぜひ今日から試してみてください。
高さのある場所に置く
加湿器は、床に置くより高さをつくるほうが拡散性を高めやすいと言われています。
湿気は比重が重く床に溜まりがちであるため、棚・ラック・テーブルなど床から50cm以上の位置に置くのが理想です。
特に超音波式はミストが下に落ちやすいことから、低い場所だと床濡れや結露の原因になるかもしれません。快適さを高めるためにも、落下防止や生活動線に配慮し、安定した高さが確保できる場所に置きましょう。
なるべく部屋の中央に向けて置く
理想は部屋の中央方向へミストを送る配置です。
家具に囲まれた位置や死角、風が完全に当たらない場所では湿度が循環しにくく、効果を感じにくくなることもあります。また、加湿器を壁向きに置くと湿気が反射し、湿度が一箇所に偏ってしまい、壁や結露の原因になる点にも注意が必要です。
加湿効率を高めるのはもちろん、カビなどによる環境の悪化を防止するためにも、「風がゆるやかに流れる位置」「湿度計で変化がわかる位置」を目安に、配置方向を調整してみてはいかがでしょうか。

エアコン吸入口に蒸気が入る場所に置く
加湿器をエアコンの風が直接当たる場所(送風側)に設置すると湿度が乱れやすくなりますが、エアコンの空気を吸う側(吸気側)に蒸気が届く位置であれば、逆に拡散効果を高めやすくなります。
加湿器でつくり出された湿った空気が空調循環に乗り、部屋全体に湿度が広がりやすくなるのが魅力です。
ただし、近すぎると結露や誤作動の原因になるため、50cm以上距離を空けて設置しましょう。
7、加湿器を置く場所がない場合の対処法
「加湿器を置きたいけれどスペースがない…」という場合でも、工夫次第で設置が可能です。まずは以下を参考に、「置く場所をつくる」「 置けるモデルを選ぶ」の2方向で考えてみましょう。
- キャスター付きワゴンを使って移動できるようにする
- 家具の上を有効活用する(棚・カウンター・チェスト)
- 場所をとらないスリム型・縦型・壁掛け対応モデルを選ぶ
- 空気清浄機と重ね置きできるモデルを選ぶ
置き場所がなくても、工夫すれば快適な湿度環境をつくれます。置くスペースにお悩みの方は、もう一度設置できる方法がないか検討してみてください。
最後に
加湿器は「置いたら終わり」ではなく、置き場所・使い方・製品選びで効果が大きく変わります。特に冬は、乾燥による喉の不調・肌荒れ・静電気が起きやすいため、自分の生活空間に合わせて最適な湿度を保つことが大切です。
この記事で紹介したポイントを意識するだけでも、加湿効率や快適さは大きく変わります。まだ置き場所や加湿方式に迷っている方は、まず安全性・衛生性・省エネ性に優れた気化式から検討してみてください。
なお、「どの加湿器を選べばいいか決めきれない…」という方は、忙しい暮らしでも続けやすいSwitchBotの「気化式加湿器」が安心です。自動調整・静音・省エネ対応なので、初めての加湿器としても後悔しにくいモデルです。





